ユーゴスラビアとは？初心者にも分かる歴史と地域の解説共起語・同意語・対義語も併せて解説！

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岡田康介

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はじめに

このページでは「ユーゴスラビアとは何か」を、初心者の方にも分かる言葉でやさしく解説します。名前の由来や歴史の大きな流れ、現在の地域と国々の関係を、写真のようなイメージでつかめるように説明します。

ユーゴスラビアとは何か

ユーゴスラビアは、東南ヨーロッパにかつて存在した多民族の連邦国家の名前です。名前の由来は、セルビア人、クロアチア人、スロベニア人などを含む「南スラブ人」を指す言葉から来ています。

歴史の流れ

第一次世界大戦の後、1918年に「セルビア人・クロアチア人・スロベニア人王国」が誕生しました。1929年には「ユーゴスラビア王国」と呼ばれるようになり、王政の下で多様な民族が一つの国家として共存を試みました。

第二次世界大戦後、連邦制の強い体制へと移行し、「連邦社会主義共和国ユーゴスラビア（SFRY）」として6つの共和国が共存する国家になりました。指導者のティトーが長く国を統治しました。

分裂と現在の地域

1990年代初頭に民族対立と独立運動が活発化し、多くの共和国が独立を宣言しました。最終的に現在は、以下の国々が独立しています。スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、北マケドニア、モンテネロ、セルビアです。コソボは2008年に独立を宣言しましたが、すべての国に認められているわけではありません。

地理的には、ユーゴスラビアは東南ヨーロッパのバルカン半島に位置しており、言語や文化が多様でした。現在、これらの地域はそれぞれ独立した国として機能しています。

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要点をまとめると、ユーゴスラビアはかつての多民族国家であり、現在は複数の独立した国々に分かれた地域名です。名前は歴史の中で変化してきましたが、その影響は現在の地理や国の形に残っています。

ユーゴスラビアの同意語

ユーゴスラビア: 1945年から1992年にかけてバルカン半島に存在した六共和国からなる連邦国家。正式名称は Socialist Federal Republic of Yugoslavia（SFRY）。現在は解体済み。
ユーゴスラビア社会主義連邦共和国: 正式名称。1945/46年以降の名称で、共産主義体制の下に組織された連邦国家。
ユーゴスラビア連邦共和国: 1992年から2003年頃まで用いられた名称の一つ。正式名は Federal Republic of Yugoslavia（FRY）。
SFRY: Socialist Federal Republic of Yugoslavia の英語略称。日本語文献でもSFRYと表記されることが多い。
FRY: Federal Republic of Yugoslavia の英語略称。1992年–2003年、セルビアとモンテネグロで構成された国家。
旧ユーゴスラビア: 崩壊して現在は存在しない六共和国の総称。過去の国家群を指す歴史用語。
Jugoslavija: 現地語（セルボ＝クロアチア語）での国名表記。日本語では音写として「ユーゴスラビア」と表現されることが多い。
南スラブ連邦: 地理・民族的観点からの説明表現。六共和国から成る旧連邦国家を指す総称として使われることがある。

ユーゴスラビアの対義語・反対語

単一国家: 地域・民族が分かれていない、中央に権限を集中させた一体的な国家形態のこと。ユゴスラビアの連邦性の対義語として捉えられる場合があります。
中央集権国家: 政治の決定権が中央政府に集まり、地方自治体の権限が限定される国家運営形態。
統一国家: 国全体が一体として統治され、地域自治の連邦性がない状態を指します。
一枚岩の国家: 国全体が一体化しており、地域ごとの自治や分権が薄い状態を比喩的に表した表現。
非連邦国家: 連邦制を採用していない国家。中央政府が直接統治する体制のこと。
単一民族国家: 国民がほぼ一つの民族で構成される国家像。多民族で連邦運営してきたユゴスラビアとは対照的なイメージ。

ユーゴスラビアの共起語

旧ユーゴスラビア: 過去に存在した国としての呼称。現在は独立した6つの共和国に分かれている。
社会主義連邦共和国ユーゴスラビア: 正式名称の一つ。セルビア、クロアチア、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア、モンテネグロの6共和国から成る連邦体。
ティト: 長期指導者 Josip Broz Tito の通称。
ティト主義: ティトの指導下の一体政策と緩やかな民族共存を旨とする政治体制の理念。
自主管理社会主義: ユ－ゴスラビア独自の経済モデル。労働者が企業を分権的に管理する仕組み。
計画経済: 国家が生産と配分を計画する経済体制。
南スラブ語族: セルビア語・クロアチア語・ボスニア語などを含む南スラブ語族。
セルビア語: 旧ユーゴスラビアで主要言語の一つ。
セルビア: 現在の独立国家で、旧ユーゴスラビアの一共和国。
クロアチア: 同じく独立国家。
スロベニア: 同じく独立国家。
ボスニア・ヘルツェゴビナ: 旧ユーゴスラビアの共和国。ボスニア紛争の中心地。
北マケドニア: 旧ユーゴ国内の共和国の一つ。
モンテネグロ: 2006年にセルビアと別れ独立した共和国。
コソボ: セルビアの自治 province; 1990年代紛争の源、2008年独立宣言をした地域。
六つの共和国: 旧ユーゴスラビアを構成していた六つの共和国（セルビア、クロアチア、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア、モンテネグロ）の総称。
分離独立: これらの共和国が独立を宣言・実現した動き。
解体: 1990年代の連邦崩壊と各共和国の独立へとつながった現象。
紛争: 民族・宗教などを背景にした武力衝突全般を指す語。
ボスニア戦争: 1992-1995年のボスニア・ヘルツェゴビナ内戦。国際紛争の象徴的事象。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争: 1992-1995年の総称的言い方。
1991年独立宣言: 各共和国が独立を国際的に宣言した時期。
1999年NATO空爆: コソボ紛争への軍事介入としての空爆。
NATO: 北大西洋条約機構。1999年の介入などで語られる。
非同盟運動: 冷戦期の大国対立を超えた第三の路線を取った外交方針。
非同盟: 非同盟諸国の立場/路線を指す語。
デイトン合意: ボスニア戦争の終結をもたらした和平協定。
サラエボ: ボスニア・ヘルツェゴビナの首都。戦争の象徴的舞台。
ベオグラード: セルビアの首都。旧ユーゴスラビアの政治・軍事の中枢。
ザグレブ: クロアチアの首都。
リュブリャナ: スロベニアの首都。
スプリト: クロアチアの主要都市、沿岸の都市。