舗装厚・とは？初心者にもわかる道路の厚さのしくみと役割共起語・同意語・対義語も併せて解説！

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岡田康介

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舗装厚・とは？

道路を走るとき、地面の下にはいくつもの層があります。舗装厚とは、路面の表層から路床の土や砕石までの、層の総合的な厚さのことを指します。日本の道路設計では、舗装厚を決める際に車の通り方、車両の重量、路床の強さ、気候条件などを考慮します。

この厚さは道路の耐久性や安全性と深く関係します。たとえば、車の重量が大きい幹線道路では、舗装厚を厚くして荷重を分散します。一方で、住宅街の小さな道路では薄めの設計にすることもあります。適切な厚さを設計することは、長い目で見れば修繕回数を減らし、維持費を抑えることにもつながります。

なぜ舗装厚が大切か

舗装厚が不足すると、路面のひずみやひび割れが早く進行します。これは走行時の振動や水の侵入を招き、次第に大きな亀裂へと発展します。逆に厚すぎると材料費が増え、施工期間が長くなるだけでなく、施工時の地盤沈下など別の問題を引き起こすことがあります。つまり、最適な厚さを見極めることが道路の安全性と経済性の両方を守る鍵なのです。

舗装厚はどう決まるのか

設計段階では、交通量、設計車両重量、路床の支持力、気候・排水、現場の地盤条件などを総合的に評価します。これらの要素を組み合わせて、表層・基層・路盤の厚さを決め、総厚として設定します。地域の基準や標準設計書に従い、長期的な耐久性と費用のバランスを取ることが重要です。

測定と管理のしくみ

施工後は、実際の舗装厚を確認するための検査が行われます。コア検査と呼ばれる芯をとる方法や、打設後の非破壊検査で厚さを測定します。定期的な点検では、ひび割れや沈下の進行具合を見ながら、舗装厚が設計どおりかをチェックします。必要に応じて補修や再舗装を計画し、将来の大規模補修を避ける工夫をします。

路線別の目安と例

路線種別	表層の厚さ（cm）	基層の厚さ（cm）	総厚（cm）
軽交通路	5	15	20
中交通路	6-7	20-25	26-32
重交通路	7-9	25-30	32-39

最後に覚えておきたいのは、舗装厚は現場ごとに異なるということです。地域の気候、地盤、交通パターンによって最適な厚さは変わります。適切な舗装厚を設計・施工するには、専門家の判断と最新の設計基準を使うことが大切です。家庭や学校の近くの道路でも、長い目で見れば適切な厚さが質の高い道路に直結します。