

岡田 康介
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部分入れ歯とは?
部分入れ歯は、歯を1本以上失ったときに使う取り外し可能な義歯です。失われた歯の部分を補い、咀嚼機能の回復、歯の移動の予防、周囲の歯の負担軽減などの役割があります。総入れ歯と違い、健康な歯の一部を支えとして使います。
部分入れ歯の種類と特徴
作製の流れ
部分入れ歯を作る流れは、まず歯科医師による診断から始まります。型取り、歯ぎんの調整、歯の位置関係の検討、そして義歯床の設計と試適が行われます。ここで患者さんの咬み合わせや発音、審美性の希望を取り入れます。次に技工所で義歯が作られ、完成後に歯科医院で最終調整をします。適切なフィット感が得られるまで、数回の調整が必要になることもあります。
お手入れと日常のケア
部分入れ歯は毎日のお手入れが重要です。装着時や洗浄時には指の力を均等にかけ、歯肉の負担を避けます。夜間は外して浄化液に浸す方法や、ブラシで優しく磨く方法を取り入れましょう。清潔を保つことが長持ちの秘訣です。
費用の目安と選び方
費用は材料や粘膜の状態、固定方法により大きく変わります。保険適用の有無、メンテナンスの回数、そして将来の交換の必要性を考慮して決めるとよいです。歯科医師と相談し、自分の生活スタイルに合うタイプを選ぶことが大切です。
よくある質問
- Q1: 部分入れ歯は痛くなりませんか?
A1: 初期には違和感を感じることがありますが、適切な調整と選択材料で痛みを抑えられます。 - Q2: どれくらいの頻度で調整が必要ですか?
A2: 個人差がありますが、数ヶ月に1回程度の点検をおすすめします。
まとめとして、部分入れ歯は歯を失った場合の生活の質を大きく改善します。信頼できる歯科医師と相談し、自分にあったタイプを選び、定期的なケアを続けることが大切です。
部分入れ歯の同意語
- 部分義歯
- 欠損した歯の部分を補う取り外し可能な義歯。総義歯(すべての歯が欠けた状態の義歯)とは異なり、欠損部のみを補います。
- 部分入れ歯
- 部分義歯と同義。歯が欠けている部分を補う取り外し可能な義歯の呼び方の一つです。
- 局部義歯
- 欠損している歯の局所的な部分を補う義歯のこと。部分義歯と同じ意味で使われることがあります。
- 局部補綴
- 欠失部位を補う補綴物を指す語。部分義歯を指す言い換えとして使われることがあります。
- 部分補綴
- 欠損部の歯を補う補綴物の総称。専門用語として部分義歯とほぼ同義で用いられます。
- 可撤式義歯
- 取り外しが可能な義歯の総称。部分義歯を含むが、総義歯も含む場合があります。
- 取り外し式義歯
- 外して洗浄できる、取り外し可能な義歯の呼び名。部分義歯の代表的な表現のひとつです。
- 可撤式部分義歯
- 取り外し可能な部分義歯のこと。
部分入れ歯の対義語・反対語
- 総入れ歯(総義歯)
- 上下の全ての歯を人工の歯で置換する義歯。部分入れ歯が一部を補うのに対し、欠損が広範囲のときに用いられる。
- 自歯(天然歯/ご自身の歯)
- 自分の歯だけで欠損が補われている状態。義歯を使わず、天然歯が機能している状態を指す。
- 固定式義歯(インプラント義歯・ブリッジ)
- 取り外しが不要で、歯に固定して機能させる義歯。部分入れ歯のように取り外し可能ではない点が対比になる。
- 完全歯列/完全な歯列
- 歯がすべて揃って欠損がない状態。欠損を補う義歯が不要な状態を示す対義語的概念。
- 入れ歯なし(義歯を使わない状態)
- 義歯を使用していない状態。欠損があっても入れ歯を装着していない状況を指す。
部分入れ歯の共起語
- 部分義歯
- 欠損歯を部分的に補う取り外し可能な義歯の総称。噛み心地と見た目を改善します。
- レジン床義歯
- 床部分が樹脂(レジン)で作られた部分入れ歯。安価で軽量ですが耐久性は金属床に劣ることがあります。
- 金属床義歯
- 床の一部または全体が金属で作られる部分入れ歯。薄く作れて丈夫ですが、見た目が気になることがあります。
- 欠損歯
- 入れ歯で補う対象の歯のこと。奥歯の欠損などが対象になります。
- 支台歯
- 義歯を支える主な歯。欠損部の周囲の歯を使って義歯を固定します。
- クラスプ
- 欠損部を周囲の歯に引っ掛けて義歯を保持する金属部品。審美性に影響することがあります。
- アタッチメント
- 義歯と歯列を連結・保持する部品。形状や固定方法が多様です。
- 磁性アタッチメント義歯
- 磁石の力で取り外しと固定を行う義歯。扱いやすさが特徴です。
- 義歯性口内炎
- 義歯の刺激で口腔内に起こる炎症(口内炎)。適切な調整が必要です。
- 取り外し式
- 使用者が日常的に取り外して洗浄できるタイプの義歯。
- 噛み合わせ
- 上下の歯が触れ合う関係。部分入れ歯は噛み合わせを安定させるよう設計します。
- 発音
- 発音に影響を与えることがある。前歯の欠損が特に影響しやすいです。
- 見た目
- 外見の美しさ。入れ歯を使うことで自然な笑顔を保ちます。
- 違和感
- 新しい義歯に感じる口腔内の違和感。徐々に解消されます。
- 痛み
- 義歯装着時の痛みや不快感。調整で改善します。
- 保険適用
- 公的保険が適用される場合がある条件。材料や設計に制限があることも。
- 自費
- 保険適用外の選択肢。材料の自由度が高い分費用が上がることが多いです。
- 費用
- 作製・調整・修理など義歯に関連する総費用の目安。
- 修理
- 割れ・欠け・破損した義歯の修復作業。
- 調整
- 合わない箇所を調整して適合性を高める作業。
- クリーニング
- 義歯の清掃。口腔衛生を保つために重要です。
- メンテナンス
- 長期的な機能維持のための点検・清掃・調整。
- 定期検診
- 義歯の適合を維持するための定期的な歯科受診。
- 歯科衛生士
- 口腔衛生の専門職。清掃や調整のサポートをします。
- 歯科医師
- 義歯の作製・調整を行う医師。診断と治療計画を担います。
- ブリッジ
- 欠損部を隣の歯で橋渡しする固定式の修復。部分入れ歯の代替案として比較されます。
- インプラント義歯
- インプラントを基盤にした義歯。安定性が高いが費用が高いです。
- 総入れ歯
- 全ての歯を失った場合の義歯。部分入れ歯との対比で使われます。
- 口腔衛生
- 口腔内の衛生状態。義歯を使う場合は特に重要。
- 欠損本数
- 欠損している歯の本数。部分義歯の設計に影響する要素。
部分入れ歯の関連用語
- 部分入れ歯
- 欠損した歯を補うための、取り外し可能な人工歯。残っている歯を支える支台歯と、義歯床で構成され、クラスプで固定することが多い。
- 部分義歯
- 部分入れ歯とほぼ同義。欠損歯を補う取り外し可能な義歯の総称。
- クラスプ
- 残っている天然歯に掛かって義歯を保持する金属の留め具。義歯の固定に重要。
- 義歯床
- 義歯の基盤となる床の部分。樹脂床義歯や金属床義歯などがある。
- 樹脂床義歯
- 義歯床にアクリル樹脂を用いたタイプ。軽量だが、金属床に比べて耐久性が劣ることがある。
- 金属床義歯
- 床の部分が金属でできているタイプ。薄くて丈夫で、熱も伝わりやすい。
- 金属床
- 金属床義歯の床部分を指す略称。
- 支台歯
- 義歯を支えるために残っている歯。クラスプで固定されることが多い。
- アタッチメント義歯
- アタッチメントと呼ばれる機構で歯と義歯を連結する部分義歯。固定性が高い場合がある。
- インプラント支持義歯
- インプラントを支持点として用いる部分義歯。安定性が高く、義歯の揺れを抑えやすい。
- インプラント義歯
- インプラントで支持される義歯の総称。全体または部分の補綴に用いられる。
- リテンション
- 義歯の保持力のこと。クラスプ、アタッチメント、磁性要素などで高める。
- 安定性
- 噛んだときに義歯がぐらつかず、しっかり機能する状態。
- リライン
- 義歯の内面を再調整して床の適合を改善する処置。
- リベース
- 義歯の基盤全体をやり直して適合を改善する処置。
- 咬合調整
- かみ合わせの接触を整える作業。過度な接触や不適合を修正する。
- 口腔衛生管理
- 義歯を清潔に保ち、口腔全体の健康を維持するためのケア。
- 義歯洗浄剤
- 義歯を清浄に保つための専用洗浄剤。定期的な清掃に用いる。
- 義歯の痛み・違和感
- 新規作成時や適合不良時に痛みや違和感が生じることがある。原因には粘膜刺激や歯槽骨の変化など。
- 保険適用
- 日本の公的医療保険で部分義歯が適用される範囲・条件。治療費の一部を負担する仕組み。
- 自費義歯
- 保険適用外となる治療の義歯。材料や設計で選択肢が広い。
- 欠損歯数
- 欠けている歯の本数。治療計画の目安となる要素。
- 適合
- 義歯と口腔内の粘膜・歯列との接触が適切で、違和感が少ない状態。